理系でセンター地理94点を取った地理勉強法
こんばんは。理系北大生の如月です。
僕は、今年のセンター試験の地理Bで、94点(100点満点)を取りました。
そんな僕の地理の勉強法を紹介します。
初めに言ってしまいます。
僕の地理勉強法は、参考書+地図帳+過去問の3点セットです!
他にも、統計や白地図も+αで使いましたが、ほぼこの3つしかやっていません。
特に、地図帳を使いこなすことでグッと力が付きます。
地図帳の使い方がイマイチ解らない人も多いと思いますが、そこにも焦点を当てて詳しく解説します。
僕の地理の勉強法が詰まっているので、最後まで読んでくれると嬉しいです。
※飽くまで僕個人のやり方なので、他のやり方もあると思います。
地理という科目の性質
地理という科目は、以下の要素に大別出来ると、僕は考えています。
- 基礎知識
- 発展知識
- 地形・気候が特徴的な地域
- 国・地方・都市
- 図表等のデータ
- 知識の組み合わせで推測
(僕なりの分類です。)
基礎知識や発展知識というのは、地形とかでなく、教科書で読んで覚える単語などの類のものです。
それを、難易度や出題頻度で、基礎知識と発展知識に分類しました。
基礎知識の例:気候帯
発展知識の例:東南アジアで工業化の進んだ順
勉強用具を使い分けて、これらの事柄を網羅していくのが地理の勉強には効果的だと僕は考えています。
「基本→応用→実践」の流れで
「参考書→地図帳→過去問」
というように進めます。
その合間に、補足として
統計資料や白地図を使います。
そして、地理という科目は、センター試験8割程度までは比較的伸びやすいです。
しかし、9割以上を狙うとなると、難易度が一気に上がります。
(恐らく、共通テストもセンター試験を踏襲したものになると思います。なので、センター試験と似た難易度になると、個人的には予想しています。)
では、次から具体的な勉強法を紹介していきます。
※実際の写真を載せて紹介したいところですが、
1.参考書で暗記
これが地理の勉強の基本です。
使い方
一通り知識を参考書で暗記します。
これが大前提です。
一通りの重要な知識を暗記するのは、地図帳よりも参考書の方が効率が良いからです。
基礎知識を殆ど抑えて、発展知識もある程度覚えてください。
これらの内、覚えきれなかったものを、地図帳での勉強に回します。
これが土台になるので、ここを怠ると、地図帳での勉強がはかどらないと思います。
お薦めの参考書
僕の参考書を一組だけ紹介します。
「村瀬の地理Bを初めからていねいに」という参考書です。
二冊構成で、「系統地理編」と「地誌編」に分かれています。
他にも、地理の参考書はありますが、僕はこれが一番お薦めです。
理由は、以下の4つ。
- 情報量が多すぎず少なすぎず適度
- カラーで見やすい
- 文章が堅過ぎず読み易い
- 必要な図表をある程度網羅している
特に、情報量が本当に丁度良く、理系の学校の定期テストからセンター試験までカバー出来ると思います。
他の参考書は、理系には少し分量が多過ぎるものがあると思います。
2.地図帳
地図帳を使いこなすことが大きな実力アップに繋がります。
地図帳に書き込みなどをすることで、自分専用の参考書が出来上がります。
センター試験当日も、僕は地図帳しか地理の教材を持っていきませんでした。
使い方
地図帳は、覚える知識によって使い方を分けます。
(著作権の関係で写真のアップを断念しました……。)
基礎・発展知識
覚えられないものをオレンジペンで書き込みます。記号や矢印も使って、視覚的に見やすく、関連付けてまとめるようにしていました。
ただの情報の羅列では覚えにくいので、因果関係を意識すると覚えやすいです。
また、ちゃんと文章で書くと長くなってしまうので、短く単語だけにしてみたりもしました。
赤ペンだと少し見にくい為、オレンジペンを使っていました。
とは言いつつも、どのように書けばいいか分からない人もいると思うので、メキシコについての記述を一部、例に挙げてみます。
(∵は「なぜならば」の意味を表す数学記号で、見やすい為、勝手に流用していました。)
⇓
・交通渋滞
・大気汚染
∵交通渋滞が慢性化し、自動車の排気ガス
∵盆地で汚染物質が滞留しやすい
∵高標高 低酸素濃度 エンジン不完全燃焼 多
地形・気候が特徴的な地域
これらの事柄は、蛍光ペンでマークしたりして覚えていました。
地図帳を一目みた時にすぐ目に入るようにして、何度も見て覚えるのが狙いです。
これに補足情報を書き足していきます。
いくつか例を挙げてみます。
これらの地形問題は、試験で頻出です。
簡単なものは、地図帳を使わずして覚えている人も少なくないと思います。
しかし、エルベ川やカルパチア山脈、イラン高原なども、位置や標高など基本情報が頭に入っていますか?
参考書だけでは、位置や標高などを覚えるのは厳しいので、図で覚えられる地図帳が良いのです。
国・地方・都市
黄色の蛍光ペンでマークして、国・地方名の周りを四角、都市名の周りを丸で囲むようにしていました。
これも地図帳でパッと見付けやすいようにするのが狙いでした。
しばしば都市名などは、試験で問われます。
国名に関しては、覚えていないと話にならない問題もあります。
図表
参考書に載っている図表で、どうしても覚えられないものは、コピーして地図帳に張り付けていました。
例えば、日本の石油、天然ガスの輸入先のグラフです。
お薦めの地図帳
地図帳を一冊お薦めします。
帝国書院の新詳高等地図です。
内容も洗練されていて使い易いです。
多くの進学校が採用しているようで、僕の高校もこれでした。
予備校の先生も決まってこの地図帳を推していましたね。
3.過去問
知識の組み合わせで推測するものは、過去問などで演習を積むといいと思います。
これは、知識の詰め込みだけで対応するのが難しく、思考訓練が必要だと思います。
各予備校の予想問題よりも過去問の方が問題の質が圧倒的に良いです。
過去問の問題は、繰り返し出題されるので。
そして、過去問をやると、必ず知識の穴が出てきます。
その過去問で暗記不足が明らかになった知識をこれまでと同じ要領で地図帳に書き込んでまとめます。
そうすることで、地図帳が自分の弱点ノートに生まれ変わります。
4.白地図
これは、世界の気候帯の位置を覚えるのに使いました。
参考書や地図帳に載っている世界の気候帯のページを見ながら、色鉛筆で各気候帯を色分けして塗ることで覚えました。
温暖湿潤気候(Cfa)なら黄緑色、というように。
参考書や地図帳にも、気候帯が載った世界地図は載っていたのですが、なかなか覚えられなかったので、実際に自分で塗ってみることにしました。
自分の手で各気候帯を色分けして塗ることで、一度だけでも、かなり視覚的なイメージを掴めました。
各地域の気候帯を対応して覚えられないという人にお薦めです。
特に、苦手な人は何度かやってみると良いと思います。
英単語を書いて覚えることと通じるものがあるかもしれません。
5.統計(データブック)
参考書にも基本的な図表は殆ど載っていたので、正直、あまりこれを使うことはありませんでした。
細かい情報を見たい時には、補助的に使っていましたね。
僕は高校でこの2016年版を買って、浪人期もそのまま使っていました。
まとめ
地理の内容ごとに勉強法を最後にまとめてみます。
以上、僕の地理勉強法でした!
友達の勉強法も取り入れながら、僕なりに工夫して完成した勉強法です。
参考書、地図帳、過去問の3点セットだけで殆ど受験を乗り切りました。
これを読む受験生の方の参考になると嬉しいです。
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