文系タイプの理系の数学対策法【模試成績 公開】
こんばんは。理系北大生の如月です。
僕は、理数の勉強が苦手で、本当に受験数学で苦労しました。
が、浪人生活の末、北海道大学、上智大学、東京理科大学、明治大学などに合格しました。
「量はこなしているのに、色々な努力をしているのに、伸びない」という人は、いませんか?
そういう人の参考になればいいな、と思います。
少しでも同じ悩みを持つ受験生を応援したいと思って、僕の模試の成績も載せて、赤裸々に語りました。
本当に多くの人の前に晒せるような成績ではなく、かなり恥ずかしいですが……。
数学が苦手で、英国が得意な理系
僕は、二浪して北海道大学総合理系に合格しました。
が、タイトルの通り、僕は、ド文系タイプです。
得意科目は、英語と国語。
センター試験は、英国社、どれも九割を超えました。
苦手科目は、数学。
三年に渡る受験生活で、長らく足を引っ張っていたのは間違いなく、数学でした。
ですが、最終的に大きく伸ばしました。
数学が伸びる前後の模試の成績
僕は、二浪目の秋まで、数学がずっと伸び悩んでいました。
以下では、数学が伸びる前後の模試の成績を載せていきます。
全て二浪時のものです。
第1回駿台全国模試(6月)
計算間違いも重なりましたが、これが実力でした。
かなり落胆し、どうすればいいのか途方に暮れたのを覚えています。
(駿台全国模試は、その難易度から、駿台残酷模試と呼ばれることも……。)
第2回駿台全国判定模試(9月)
英語と国語が得意で、数学が苦手なのが、顕著に表れていると思います。
大分、数学が伸びたように感じるかもしれませんが、前が酷過ぎただけです。
それと、前回よりこの模試は偏差値が高く出やすいです。
二年の浪人生活全体を通して見ると、このような感じの成績が多かった気がします。
第3回駿台全国模試(12月)
この9月→12月の間に、数学が急に伸びました。
英国と遜色ないレベルにまで数学の成績が上がりました。
この第3回駿台全国模試は、例年特に難しく、最も偏差値が低く出やすい模試です。
それを踏まえた上で、偏差値が上がったので、健闘したと思います。
どうでしょうか?
やはり9月→12月の成長を経て、数学の苦手は克服したと言えるくらいに伸びました。
秋の阪大実戦模試や北大実戦模試でも、数学で稼げるようになりました。
数学が伸びたお陰で、二浪終盤の模試は、他の難関大学でもA判定続きでした。
苦手な数学をどう克服したか
数学が本当に苦手な人は、何と無く勉強をしていても、あまり伸びない、というのが僕の意見です。
模試などを活用して、失点の要因を全て洗い出し、一つ一つに対して、対策を講じる必要があります。
僕が、どういう風に苦手を克服したかを、紹介しようと思います。
どういう風に失点するのかを分析⇒対応策
細かいですが、失点の分析は、ざっとまとめるとこんなところです。
- そもそも時間が充分にあっても解けないくらい、自分には難しい。
- 典型問題の習熟が甘く、処理に慣れていない。
- 論述が甘い・記述に慣れていない
- 計算ミス
- 設問内容の勘違い
- 本番で過度の緊張・焦り
- 本番での時間配分ミス
4~7は、主に僕の落ち着きのない性格によるものです。
多くの人は、ここまでする必要はないと思います。
ケアレスミスと括りがちのものもありますが、曖昧な言葉でまとめるのはやめるべきです。
きちんと言語化・具体化して、対策を考えることによって、僕は失点が減りました。
以下で、詳しく掘り下げていきます。
1.そもそも時間が充分にあっても解けないくらい、自分には難しい
解答解説を片手に、解き直すのをよくしていました。
他にも、模試の問題やテキストの重要問題は、復習用のノートを作ると良いです。
何回も復習するのが、時間的に厳しいときは、一回の復習を工夫して忘れにくいようにしていました。
春や夏、時間に余裕がある時期は、難しい問題にじっくり取り組むのも、思考力を鍛える為に、必要だと思います。
2.典型問題の習熟が甘く、処理に慣れていない
一番は、青チャートや一対一など、網羅系の参考書を周回することだと思います。
また、類題を集めて解くこともしていました。
中でも特に苦手なものは、復習用のノートにまとめたりしていました。
ただ、量をこなすことに囚われていけません。
定石を理解し、自分のものにするのが目的です。
理解→記憶、の順です。
根本の理解を優先してください。
※1・2のことは、苦手分野で頻発します。
これら1・2をひっくるめて、参考書でその分野を集中的に勉強するのも有効だと思います。
3.論述が甘い・記述に慣れていない
二浪目の一年間は、数学の問題は、白紙のコピー用紙に全て記述解答を作成していました。
普段、言葉を省略して、計算しかノートに書いていないと、本番で意外と論述に時間が掛かったりします。
他にも、一例ですが、ベクトルで「一次独立」の記載を忘れたりします。
不慣れだと、計算ミスも増えると思います。
また、同値記号⇔は、使い方を誤ると減点されるので、全く使わないようにしました。
4.計算ミス
計算ミスにも種類があります。
単純な計算間違い→所々で検算。それも、暗算と筆算など違うやり方でやる。
数字の見間違えに起因→余白に大きく書く。書き間違えたら丁寧に消す。
積分などで計算式や数値の写し間違えに起因→計算式を省略しない。確認を必ず。
また、こまめに各ポイントごとに計算ミスが確認することも有効です。
時間が掛かると思うかもしれませんが、 ミスをしたまま計算することがなくなるので、結果的に時間短縮になります。
このように、細かく対策しました。
そして、普段から3.で紹介したように、常に実戦形式で数学を解くことで、かなり酷かった計算ミスが徐々に改善していきました。
5.設問内容の勘違い
二回、設問を読んで、間違えそうな箇所には線を引いてました。
微分だけでいいのに極値まで調べてしまったり、空間ベクトルなどで座標取り違えたり、図形の図示を間違えてしまうことがありました。
大概、やっていることは正しいのに、値が定義域を外れたりしてやり直し、時間を浪費することになります。
6.本番で過度の緊張・焦り
試験本番では、誰もが多少緊張や焦りがあると思いますが、僕の場合、焦りがかなり酷かったです。
数学では、一度詰まると、そこから焦り始めてしまい、頭の回転がかなり鈍ってしまいました。
酷いときは、頭が真っ白になって、なにも解けなくなることが何度かありました。
どうしてかを考えたところ、高得点を取らないと、という潜在的な意識が働いていたことに原因がありました。
まずは、出来る範囲で背伸びせずにやればいい、と自分に刷り込みました。
それでも、まだかなり焦りが残っていたので、解ける問題を確実に解いて、気持ちを落ち着けることを意識すると、かなり良くなりました。
時間配分とも繋がるところがあるので、次でもう少し堀り下げていこうと思います。
7.本番での時間配分ミス
以前は、計算などで一度行き詰ったら、早い段階で他の問題に移って、後でもう一度解き直す、ということをしていました。
しかし、このやり方が悪かったと、後になって気づきました。
解けないまま、他の問題に移るということは、まだ点数を獲得出来ていないまま他の問題を解く、ということです。
点数を獲得出来ていない状態が、更なる焦りを生み、パフォーマンスの低下を招いていていたのです。
なので、計算ミスが減ってきた頃、取れる問題は、一度行き詰っても後回しにせず、じっくり時間を掛けて、解き切るようにしました。
全部解ける必要はありません。
トータルで取れていればいいので、初めから5問あったら3問に時間を費やして、その3問だけは何としても解き切る、というスタンスでも良いのです。
そうすると、「ここまでの点数は取れている」と安心感を得ることが出来て、パフォーマンスがかなり上がりました。
簡単なことですが、僕は、ここまで来るのに時間が掛かりました……。
愚かにもほどがあります……。
以上、七つの分析と対策でした。
僕の場合、二浪目の時には、演習練度よりも計算ミス・過度な焦り・時間配分が課題でした。
一定の演習を積んできて、定石は一通り頭に入っていたので、本番で力を充分に出せるようになった秋以降、急に伸びたのだと思います。
これが、ド文系タイプの僕が数学苦手を克服して、北大に合格するまでのお話でした。
以上、拙筆で長文でしたが、読んでくださりありがとうございました。
僕は、本当に苦しい時間を過ごしたので、数学が苦手な受験生の参考になると嬉しいです。
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